KOMINE「ブランド強化プロジェクト」

CLIENT
株式会社コミネ様

中長期成長戦略策定において、アクセンチュアとしてご支援させていただきました。戦略策定フェーズでは中長期の具体的な成長プランを策定し、各販売チャネルにおける方針策定から特にデジタルマーケティング戦略の策定と具体的な施策のアイデアまでご提案。
戦略フェーズにおいて協議を重ねた提案の中で、特にKOMINE様の保有する商品力をより効果的にコミュニケーションし、ブランドイメージを向上させる具体的な施策として、キーメッセージの策定からブランドムービーやブランドブックなどのブランドツールの制作、WEBサイトの部分リニューアルを実行フェーズで新たにご支援しました。

BACKGROUND

KOMINEはバイクウェア、グローブなどのバイク用品メーカー。
1947年に創業し、70年以上続く老舗のメーカーとしてバイク業界では知名度も高い企業です。
ジャケット、グローブ、プロテクター等を中心としたオートバイ用品の企画・販売会社として長年の業歴を有し、高い安全性・機能性に加え、優れたコストパフォーマンスに強みを持ちライダーから広く認知され支持されています。
一方で知名度の高さに対して、市場・ブランド調査では品質面・価格面で評価は高いが、デザイン・イメージ面で競合メーカーの優位性がデータとして出ており、ブランドイメージでややネガティブな印象を持たれているという課題を抱えていました。
今後の成長・販売戦略として売上を向上させていく為に、既存顧客だけでなく、新規顧客の創出も重要となってくる為イメージの向上も課題のポイントとして捉え検討しています。

SOLUTION

ブランド強化における具体施策

ブランド強化にあたり、大きく3点の施策を行いました。

1)キーメッセージの開発

クライアントへのヒアリングや打ち合わせでの討議を重ね、意見を抽出。KOMINEのタグラインである
「SAFETY&INNOVATION」を生かしつつ、コアバリューをユーザー目線で伝えることができるメッセージとして開発しました。
様々な施策を下支えする考え方として位置付け、以下のメッセージを作成しています。

安全も 革新も 自分らしく

「安全だけどかっこ悪い、革新的だけど使いづらい、では意味がない。
KOMINEは一人でも多くの人が自分らしく楽しめるように、デザイン性にも、使い心地にもしっかりとこだわった製品を誰もが手の届きやすい価格でお届けします。安全も、革新も、すべては自分らしくバイクライフを楽しむ為に。」

2)ブランドツールの作成「ブランドムービー」

背中から見守るをコンセプトにしたムービー。
色々なスタイルを、ライディングを、自由に楽しむユーザー達。皆が無事帰り着くまで、KOMINEはずっと見守り続けてきた…
バイクらしい自由さと、ユーザーを見守り続けるKOMINEを、背中というモチーフを用いて象徴的に描いていくムービーとして作成しました。バイクのポジティブな魅力だけでなく、危険さも不便さも厳しさもすべてを含めてバイクライフには自由な楽しさがあることを感じさせるムービーとなっています。

2)ブランドツールの作成「ブランドブック」

KOMINEのコアバリューが強く伝わるように、写真を印象的に使い、ストーリーを感じさせるフォトブックのようなデザインとしています。コンセプトから商品のスタイルイメージ、特徴的な商品価値まで。情報量を整理しつつ、1冊読むことでKOMINEが理解でき、イメージも向上するようなものとして作成しました。展示会や店舗、各代理店などで配布し、持っていることでKOMINEの想いが感じられる冊子としています。

2)ブランドツールの作成「Webサイト」

トップページではブランドムービーから切り出した様々なシーンを動画で配置。色々なスタイルで楽しむバイクライフを印象的に表現しています。ブランドムービー、ブランドブックの内容も掲載し、イメージ向上をはかると共に、より情報を深く伝え、商品購入へと導く役割として作成しています。

3)レーベルの策定

数多ある商品群をCLASSIC、CASUAL、SPORTS、ADVENTUREの4つにレーベル分けして整理。商品の打ち出しをわかりやすくすることで、ユーザーに選択しやすく、プロダクトラインとしての商品戦略も検討しやすくなるようにしています。新規で撮影を行い、イメージとしても新しいイメージを打ち出す形で訴求しています。

RESULT

PRリリースの露出施策を行うことで、ニュースとしては26以上のメディアでの露出を確認。広告出稿による集客効果もあり、ブランドムービーのYoutube再生数は37万回以上。多くのユーザーへのリーチを獲得することができました。

SNS上では新しいイメージが感じられたというポジティブなTweetが多く見られ、 ブランドイメージとして打ち出しているKOMINEの姿勢に共感してくれている様子も見られています。

モーターサイクルショーでもブランドツールが活用され、今まで訴求が十分でなかった若いユーザー層からも「イメージが変わった」「かっこいい」など好評価をいただけておりました。

コミュニケーション施策を継続し、長い時間をかけて浸透させていくことでより効果を出していくことになりますが、今回の一連の施策で、ブランドイメージを強化し醸成する起点として貢献できたと考えています。

サービスに関するお問い合わせ

サービスに関するご相談やご質問など、こちらからお問い合わせください。