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W3C仕様への準拠。コンテンツをXMLで定義し、CMSで管理を行う「慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス」サイト リニューアルオープン

2004年06月01日

株式会社アイ・エム・ジェイ(ヘラクレスコード番号4305)

株式会社アイ・エム・ジェイ(本社:東京都品川区、代表取締役社長:樫野 孝人、以下 IMJ)は、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(以下、SFC)のサイトをリニューアルオープンしました。XMLでコンテンツ、XSLTとCSSでデザインを定義し、XHTMLにパブリッシュを行う方式を用いることで、コンテンツとデザインを完全に分離し、フロントエンドとバックエンド、文字要素とデザイン要素の管理を1つのフレームワーク上で同時並行しながら分業できるようにしました。また、CMSによりHTMLを触らなくてもblog感覚でサイト更新ができるようになります。さらに今後の「マルチデバイス化」、「セマンティック・ウェブ」を見据えたアーキテクチャーとなっています。

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス」サイト
URL:http://www.sfc.keio.ac.jp/

本サイトのコンセプト

学生・教職員の手で自由に実験できる場を提供し、自由な発想でWebサイトのあるべき姿を提案し続けるサイトを目指し、コンセプトは「Evolution(進化)」といたしました。1994年に設立されたWebに関する技術の 開発と標準化を行うW3C(World Wide Web Consortium)のホスト機関として、世界のWebサイトをリードしていく立場にあるSFCにふさわしいサイトとして、常に進化を続けられるフレームワークを提供しています。

本サイトのアーキテクチャー上の特徴

コンテンツとデザインとの分離

XML でコンテンツ、XSLTとCSSでデザインを定義することにより、コンテンツとデザインを完全に分離しています。分離することで、フロントエンドとバックエンド、文字要素とデザイン要素の管理を1つのフレームワーク上で同時並行しながら分業できます。XMLで情報を管理するメリットとして、各モジュールの再利用が 容易にできる、1ヵ所修正すれば全ページに反映される、Webサイト全体でデザイントーンの統一性が図れる、など更新性に優れた面を含め、「マルチデバイス化」、「セマンティック・ウェブ」のような将来的な汎用性や拡張性が極めて高くなる、などの点が挙げられます。

W3C仕様への準拠

SFC がW3Cのホスト機関ということもあってW3C仕様への準拠は必須要件となっています。W3Cのバリデーションチェックをかけると今回作成したページが、 XHTML、CSSの仕様に準拠していることがおわかりいただけます。また、コンテンツとデザインの分離もW3Cが推奨する重要な事柄で、今回CSSのフローティングだけでデザインを規定しております。キーワードやディスクリプションなどのメタ情報も記述できるようになっており、今後Web業界の主流となるであろう「セマンティック・ウェブ」への対応も見据えております。ここまで標準を意識し、標準に沿った形のWebサイト制作を行ったケースはまだ極めて少なく、今後のWebサイト制作の一つの方向性を示すものになると思われます。
さらに、アクセシビリティガイドラインへの準拠も果たしており、ガイドラインに沿ったコンテンツの制作を行っています。アクセシビリティへの配慮が、JISでも定められることになったことから、今後、官公庁や大企業では必須で求められてくる要件となります。
W3C準拠

Apache Cocoonの採用

Cocoon は、Apache XML Projectの一部として開発されているWebコンテンツのフレームワークです。XML、DOM、XSLTなどの技術を用いて、Webコンテンツを作成することができます。これらのコンテンツは、HTMLにレンダリングされて送信されるため、特殊なWebブラウザを要求しません。また、XMLの各種変換をサーブレット上で実行できるので、プログラムの自由度が高く実用性に優れています。

本サイトのデザイン・コンテンツ上の特徴

デザインスイッチ

ユーザーそれぞれの好みに合わせて3つのデザインを自由に切り替えることができる「デザインスイッチ」を実装しています。この機能はCSSと共に3種類の XSLTを用意することで実現しています。デザインのバリエーションだけではなく、今後、「マルチデバイス化」(携帯端末、PDF等)に対応したコンテンツを生成するなどの応用も容易になります。

3つのデザインのコンセプト

A:「Simple・アクセシビリティ」W3Cアクセシビリティガイドラインに準拠。全画面表示に対応するリキッドデザインを採用。

B:「Cool・キャンパスライフ」SFCをCOOLな視点でとらえ、キャンパス風景をコラージュ。海外でユーザビリティの見地から多用されているの右側ナビゲーションを採用。

C:「Hot・自然と人の融合」SFCをHOTな視点でとらえ、オリジナリティあふれる人と自然との融合をイラストタッチで表現。 これらすべてのデザインによりSFCらしさをとらえ、これらが三位一体となることでSFCの多面性を表現しております。尚、デザインの切り替えを保持するために、サーバーサイドでCookieを使用しています。

News等にRSSの実装

「NEWS」のようにデイリーまたはウイークリーで更新されるコンテンツにはRSSを実装しております。RSSが実装されたページをRSS対応ソフト(RSS Reader)に登録すると、自動的にRSS Readerが巡回して最新の情報を取り込むので、ページが更新されるとオンタイムで記事の概要を確認できます。今回サイト全体をXMLベースで開発しているため、比較的容易に実装でき、「セマンティック・ウェブ」の可能性を示す機能の1つと いえます。

※RSSとはRich Site Summaryの略で、RSS1.0以降はRDF Site Summaryとも呼ばれています。W3C勧告に沿って定型的に書かれたXMLであり、主にサイトの見出しやリンク、要約などを含むことが出来る為、サイトの紹介やヘッドライン等に用いられています。また、データベース化も容易であるため、検索や過去ログ保存形式としての活用も期待できます。

本サイトの運用上の特徴

CMS(コンテンツ管理システム)

HTML を触らなくても簡単にサイト更新ができるように、CMSの開発も行っております。CMSのページ編集画面は3ペイン型になっており、左部がサイトのディレクトリー構造、右上部には左部で選択したディレクトリー内コンテンツが一覧表示され、右下部でコンテンツ編集を行う形式を取っています。
CMS の中で最低限の情報整理とスタイルの適用を行えるように、Wikiスタイルの簡易書式をXHTMLに変換するモジュールを実装しております。現サイトのほとんどのコンテンツはwikiにより作成することが可能となっています。これによりblog感覚でコンテンツ作成を行うことができます。CMSの実装により業務フローの中で、サイトのデザインおよびスタイルのガイドラインを守っていくことが、従来よりはるかに容易となります。

今後の展開

CMSのパッケージ化

今回開発したアーキテクチャーとCMSをベースにして汎用的なものにカスタマイズを行い、より多くのお客様に導入できるようパッケージ化を行うことを本年秋以降で検討しています。将来的には「マルチデバイス化」、「セマンティック・ウェブ」にも対応していく予定となっています。

SFCにて授業化の計画

「SFC のWebサイトをSFCの手でさらにいいものに発展させていく」という当初の提案通り、2004年度春学期にはデータ編集の授業にてゲストレクチャーを実施、同秋学期にはサイト開発の授業に組み込まれ、活用されていく計画もあります。IMJはSFCとともに、これからのWebサイトのあるべき姿を模索し、 Webの発展につながるような成果を導きだすというチャレンジを今後とも続けていきます。

※XML(eXtensible Markup Language)とは、HTMLのようなシンプルなフォーマットで文書構造を記述でき、独自にタグを定義できることが特徴の言語です。XMLは単なる文書を「データ」として処理することを可能にするもので、1998年にW3C(World Wide Web Consortium:WWWで使われる技術を標準化する団体)により標準化勧告され、現在はインターネットのさまざまな分野での応用が進められています。

※XSLT (XSL Transformations) とはXMLのスタイルシート言語であるXSLから変換言語の部分が分離独立した言語。1999年にW3Cの勧告となっています。XSLTは、任意のXML 文書を読み込んで、それを加工して出力する簡易なスクリプト言語として使用することができます。出力はXML文書とは限らず、プレーンテキストやHTML を出力することができます。そのため、XML文書をHTMLに変換  するために使用されることも多くなっております。

※XHTML(eXtensible HyperText Markup Language)は、現在最もメジャーなマークアップ言語である「HTML 4」(4.0、4.01)を、次世代 マークアップ言語である「XML 1.0」ベースで再構築したものです。言語仕様は複数のモジュールの集合体となっており、新世代の携帯電話のコンテンツ記述言語としても注目されています。

※「セマンティック・ウェブ」とは今まで情報の意味を人間が判断していたという状況を、メタデータ(XML)の存在によってコンピュータが理解できるようにする仕組みのことです。メタデータとはWeb上に散在するさまざまな個々の情報に意味を付与し、その情報が「何なのか」を明確にするデータのことです。

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